耳は非常に緻密な構造でできているため、痛みを敏感に感じ取ります。耳が痛む時、一番に考えられるのは耳の中の炎症ですが、のどや顎といった、耳に近い部位の異常でも耳が痛むことがあります。
耳の痛みでお困りでしたら、そのままにせず、お気軽に尼崎市武庫之荘のほんじょう耳鼻咽喉科クリニックへご相談ください。

耳が痛くなる原因

多くは中耳炎や外耳（道）炎といった耳の病気が痛みの原因となりますが、急性咽頭炎や急性扁桃炎、顎関節症といった耳以外の病気でも耳に痛みを感じることがあります。

耳の奥がズキズキと痛む時は？

耳の奥にズキズキと強い痛みがある場合は、原因として急性外耳道炎や急性中耳炎が考えられます。
急性外耳道炎は過度な耳掃除など、耳の触り過ぎなどで外耳道に傷がつき、そこから細菌やウイルスが侵入することで発症します。急性中耳炎は風邪を引いた時などに、鼻と耳を繋ぐ耳管（じかん）という管を通って、細菌やウイルスが中耳に侵入することで起こります。

急性中耳炎

耳の中の中耳という部分に、細菌・ウイルスが感染することで起こる炎症です。激しい耳の痛みや発熱症状などを引き起こします。主に子供に多い病気で、特に就学前の子供は発症リスクが高いとされています。

真珠腫性中耳炎（中耳真珠腫）

鼓膜を構成する成分の一部が耳の奥側（中耳側）に入り込み、真珠のような塊をつくる病気です。真珠腫に感染が起こると耳の痛みなどの症状が現れます。

真珠腫は放置すると周囲の骨を破壊しながら大きくなっていくため、中耳の構造を破壊して聞こえづらさを引き起こしたり、その奥の内耳まで破壊がおよんだりすると、顔面神経麻痺や髄膜炎に進行することがあるため注意が必要です。

鼓膜炎

鼓膜自体に炎症が起こる病気です。鼓膜炎は、鼓膜に水泡を形成して強い痛みを引き起こすことが特徴である「水泡性鼓膜炎」と、痛みは強くないものの、持続する耳だれが特徴的な「肉芽腫性鼓膜炎」に分かれます。
どちらも細菌やウイルスによる感染が原因と考えられていますが、正確な原因ははっきりと分かっていません。

外耳道真菌症

外耳道（耳の入り口から鼓膜までの通路）に、真菌（カビ）による感染が起こる病気を「外耳道真菌症」と言います。過度な耳掃除などで外耳道に傷ができ、外耳道炎を起こした際、そこに真菌感染症が加わることで発症します。
耳のかゆみ・痛み、耳だれなどの症状が起こります。

外耳炎

外耳道（耳の入り口から鼓膜までの通路）に、真菌（カビ）による感染が起こる病気を「外耳道真菌症」と言います。過度な耳掃除などで外耳道に傷ができ、外耳道炎を起こした際、そこに真菌感染症が加わることで発症します。
耳のかゆみ・痛み、耳だれなどの症状が起こります。

中耳がん

中耳に悪性腫瘍（がん）が発生する病気ですが、確率としては稀と言えます。症状は難聴や耳鳴り、耳のつまり感、顔面神経麻痺などがありますが、腫瘍が大きくなるまで症状が出にくく、症状に気づいて受診した時には進行していたということもあります。